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予防歯科

ホームケアとプロケアから
虫歯予防・歯周病予防

予防歯科

虫歯の「治療」は、悪い部分を削って進行を止めますが、削った部分は人工物で覆うので発症前の状態に「治る」わけではありません。その点を踏まえれば、悪くなって治療するより、悪くならないように予防する方が効率的なのは明らかです。
当院にご相談いただければ、それぞれの方の状態に合わせた予防のプログラムを提供しますし、毎日のセルフケアを効果的にする指導も行います。当院と一緒に、大切な天然歯を守っていきましょう。

予防歯科の大切さ

健康なお口を維持するために

突然ですが、人の歯は全部で何本あるかご存じですか?
実は親知らずを合わせますと32本あります。
ただし、これまで痛い時にだけ歯医者に通っていたとか、銀歯が取れたからその時だけちょっと通っていつの間にか間が空いてしまった、というような経験のある方が年齢を重ねた時に32本を維持するのはとても難しくなります。
こちらのグラフが定期的に歯医者に通えなかった方々が歯を失っていってしまうグラフなんですが、10年ごとに1本、3本、5本、8本と無くなって、70代では10本程度しか残っていないことがわかります。

歯を失う原因は歯周病

歯を失う原因の第1位は実は「加齢」が原因ではありません。
その1位は歯周病なんです。(全体で見ると、歯を失う原因は虫歯と歯周病が7割を占めています。)
初期症状で気づきにくいために、国民病と言えるほどに広まった感染症と言えます。

歯周病治療

歯を失う原因・・・バイオフィルム

虫歯や歯周病は、バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜の中や上に歯垢がこびりついて、そのまま同じ場所に長くいることで進行してしまいます。
厄介なことにこのバイオフィルムは悪い菌を守ったり、新たな菌を寄せ付けたり、表面はバリアの効果があるので薬で攻撃しても跳ねのけられてしまいます。
ですからこのバイオフィルムを除去してしまえば、歯垢が付きにくく、とても健康的なお口の中の環境を維持することができるということなんです。
お口の中も同じで、歯ブラシでこすった程度ではしっかり取り除くことは困難です。
さらに何とかキレイにしても、1ヶ月くらいでバイオフィルムという汚れの膜は、成熟してしまいます。

1ヶ月ごとの予防歯科防処置“1Mメインテナンス”

普段セルフケアで歯ブラシ、フロスなどしていらっしゃると思いますが、自分でケアするには限界があり、必ず磨き残しがあります。 そのため、当院ではプロが1ヶ月毎のメインテナンス(1Mメインテナンス)を提供しております。歯ブラシでは落ちないバイオフィルムを毎月来ていただくことで私たち歯科衛生士がしっかりと取り除きます。
「歯の表面がツルツルになっている期間が続き虫歯や歯周病の予防につながる」「自分では磨ききれない歯間部、歯周ポケットがキレイになる」「細菌によって口臭が引き起こされるため除去することで口臭予防になる」などの様々なメリットあります。

予防歯科処置のアプローチ

  • ホームケア

    歯ブラシやデンタルフロスなどを用いたお家で行うオーラルケアを指します。日々続けていく「最も身近な予防歯科」と言えるでしょう。

    ホームケア

  • プロフェッショナルケア

    ホームケアと並行して受けていただきたい、歯科医院によるお口のクリーニングです。お口のチェックも行うため早期治療開始にも繋がります。

    プロフェッショナルケア

自宅で行える予防歯科<ホームケア>

歯磨き

歯磨きはどなたも毎日行っていると思いますが、自己流の磨き方で磨き残しをゼロにできる人はいません。
一方、当院のブラッシング指導をご利用いただければ、歯並びの状態や磨き残しのクセを踏まえた適切な歯磨きを習得することができます。直接対面してマンツーマンで行う指導ですから、毛先の当たり方や力の入れ方、手の動かし方などの細かい部分まで、やさしくわかりやすく指導することができるのです。

デンタルフロス・歯間ブラシ

歯ブラシは虫歯や歯周病の予防に欠かせない道具ですが、歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけで落とすことはできません。そのため当院は、セルフケアにデンタルフロスや歯間ブラシを併用することをおすすめしています。慣れないと使いにくいと感じることがありますし、適切に使えないと歯や歯ぐきを痛めてしまうこともあるので、ぜひ一度当院で使い方の指導を受けてください。

デンタルリンス

デンタルリンスも虫歯や歯周病の予防に役立つ特徴を持っています。
とはいえ、市販のデンタルリンスには多くの種類があり、配合する成分によってさまざまな違いがあります。口に含むことで爽快感を得るものや、口臭を防ぐもののほか、清掃を目的とするものもあります。「どれを使ったらよいかわからない」という場合は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。

キシリトールの摂取

キシリトールは、お口の中に生息する虫歯菌の代謝を阻害する作用を持っているので、虫歯菌の数を減らす効果があります。
そのため、ノンシュガーのキシリトールガムは、虫歯予防に役立ちます。また、キシリトールガムを噛むことで、虫歯の原因菌が歯に付着する作用が弱くなっていくことや、歯の再石灰化が促進されることなど、複数の効果を期待できます。

歯科医院で行う予防歯科<プロフェッショナルケア>

歯のクリーニング(PMTC)

毎日丁寧にブラッシングをしていても、歯垢をすべて落とすことは困難ですし、少しずつ歯石もたまっていきます。そのため、定期的に当院のPMTCを利用されることをおすすめします。PMTCは歯科医療のプロフェッショナルが専用機器を使って行う歯の清掃で、歯垢や歯石だけでなく、歯面の着色も除去します。

※当院では必要に応じて拡大鏡を利用して高精度な清掃を行っています。

歯石除去

歯石(スケール)は、歯垢(プラーク)がお口の中のカルシウムなどと結びついて石化したものです。虫歯菌や歯周病菌の巣窟とも言える負の物体ですが、家庭で行う歯磨きで落とすことはできません。そのため、歯科医院で定期的に歯石除去(スケーリング)の処置を受けることが、虫歯や歯周病の予防に役立つのです。

歯磨き指導

歯並びや磨き残しのクセはそれぞれ異なります。
そのため、ネット上の動画などで一般的な磨き方を見るよりも、歯科衛生士が対面して行う指導は予防に大きく貢献します。お口の中は暗くて狭いですが、対面すれば奥歯の裏まで状態を確認できますし、力の入れ方などの細かい点まで把握して指導ができます。歯科医院だからこそできる指導を、ぜひご利用ください。

フッ素塗布・シーラント

奥歯のかみ合う面には深い溝があり、汚れが溜まりやすい傾向にあります。そこで歯科用のプラスチックを流し込み、溝を埋めることで虫歯予防をめざします。乳歯や生え変わり直後の永久歯は歯質が弱いため、シーラントは虫歯予防に効果的です。

エアフロー

エアフローとは、専用機器を使って微小な粉末を歯に吹き付けるお口のクリーニングメニューです。歯面の着色やタバコのヤニなどを落とすだけでなく、歯垢や歯石を除去する作用もあるので、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。また、歯周ポケットの内側まで清掃、除菌できるので、歯周病の治療としても効果を発揮します。

当院はかかりつけ歯科医機能強化型診療所(か強診)です

当院は、厚生労働省が制定している「かかりつけ歯科医機能強化型診療所(か強診)」の認定を受けています。か強診とは、平成28年(2016年)から導入された制度で、歯科医院として高い専門性を持つことや、院内の衛生・安全に配慮していること、周辺の医療機関との連携を果たしていることなどの基準を満たした歯科医院のみが認定されます。
患者様にとっては、保険診療で毎月PMTCやフッ素塗布が利用できるなど多数のメリットがあります。そのため予防を考えるなら、か強診の認定を受けた歯科医院がおすすめです。

定期的なメインテナンスも忘れずに

虫歯と歯周病は、お口の中の細菌によって起こる感染症です。これを踏まえると、お口の中に極力細菌が繁殖しにくい状態を作ることが大切です。毎日の歯磨きは重要ですが、どうしても除去できない歯垢があり、歯垢は次第に歯石となってさらに落とせなくなります。
そのため当院は、定期的にプロによるメインテナンスを利用されるようにおすすめしています。歯垢や歯石を除去において、歯科衛生士は知識と技術を豊富に持っていますし、歯科医院だからこそ使える機器もあります。