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シニア世代の口腔ケア:誤嚥予防と食べる力を守る方法
東京都足立区青井、六町、五反野の歯医者、トータル歯科東京青井の理事長 高橋真広です。
今回は、「シニア世代の口腔ケア:誤嚥予防と食べる力を守る方法」についてお話をしていきます。
【目次】
1.シニア世代と口腔ケアの重要性
2.誤嚥とは?なぜ高齢者に起こりやすいのか
3.誤嚥性肺炎の危険性と予防のポイント
4.「食べる力」を守るための口腔機能とは
5.ご家庭でできる誤嚥予防ケアの具体例
6.歯科医院で受けられるシニア向けケア
7.入れ歯のメリットと限界
8.インプラントがシニア世代に与える利点
9.インプラント治療に関する不安や疑問点
10.まとめ
1.シニア世代と口腔ケアの重要性
日本は世界でも有数の長寿国ですが、「平均寿命」と「健康寿命」には差があります。
この差を縮めるためには「自分の歯で噛み、しっかり食べられること」が非常に大切であると言われています。
特にシニア世代では、次のような問題が起こりやすくなります。
- 歯の喪失や入れ歯の不具合で噛みにくい
- 唾液量の減少による口の乾燥
- 嚥下機能の低下による誤嚥
- 栄養不足や低栄養状態
これらは放置すると誤嚥性肺炎やフレイル(加齢による心身の虚弱)、認知症のリスクにもつながるため注意が必要です。
2.誤嚥とは?なぜ高齢者に起こりやすいのか
誤嚥とは、本来食道に入るべき食べ物や唾液が誤って気管に入ることを指します。
若い頃は自然に咳反射や嚥下反射が働きますが、シニア世代になると以下の理由から誤嚥が起こりやすくなってしまいます。
- 嚥下筋の筋力低下
- 唾液分泌量の減少による飲み込みにくさ
- 神経機能の低下(脳梗塞の後遺症など)
- 入れ歯の不適合による咀嚼力の低下
誤嚥が繰り返されると、肺に細菌が入り込み「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまうため注意が必要です。
3.誤嚥性肺炎の危険性と予防のポイント
誤嚥性肺炎は日本人の死因の上位に位置しており、特に高齢者に多い病気です。
誤嚥性肺炎の特徴
誤嚥性肺炎の特徴としては以下の通りです。
- 風邪のような軽い症状から始まることもある
- 繰り返し発症しやすく、慢性化する
- 一度発症すると入院が必要になるケースが多い
誤嚥性肺炎の予防
予防のためのポイントとしては、以下が挙げられます。
- 毎日の丁寧な口腔清掃で細菌を減らす
- 水分をしっかり摂って口を潤す
- 嚥下訓練や口腔体操で筋力を維持
- 噛む力を保ち、食べ物を細かく砕ける状態を維持
4.「食べる力」を守るための口腔機能とは
「食べる力」とは単に歯の本数だけでなく、以下の口腔機能全体のバランスで成り立っています。
- 咀嚼機能:硬いものでも噛み砕ける力
- 舌機能:食べ物をまとめて喉に運ぶ力
- 唇、頬の筋力:食べ物をこぼさず口の中に留める力
- 嚥下反射:安全に飲み込む反射機能
これらの口腔機能が維持されることで、誤嚥予防、栄養摂取、生活の質向上につながります。
5.ご家庭でできる誤嚥予防ケアの具体例
日常生活の中で取り入れやすいケアをいくつかご紹介します。
- 丁寧な歯磨きと舌清掃
→歯ブラシに加え、舌ブラシを活用して細菌を減らす。 - 口腔体操「パ・タ・カ・ラ」
→発音練習を通して唇・舌・喉を鍛える。 - 水分補給の習慣化
→唾液不足を補い、飲み込みをスムーズにできます。 - 食事環境の工夫
→姿勢を正して、顎を軽く引いた状態で食べる。
これら小さな習慣の積み重ねで誤嚥を予防していくことができます。
6.歯科医院で受けられるシニア向けケア
ご家庭でのケアに加え、歯科医院での定期的なチェックも欠かせません。
- 歯科医院での専門的なメンテナンス:歯石や細菌バイオフィルムの除去
- 義歯の調整:噛み合わせを整え、食事のしやすさを向上
- 口腔リハビリ:舌や頬の運動をサポート
- 嚥下機能のチェック:必要に応じてリハビリ提案
歯科医院は「歯を治す場所」だけでなく「食べる力を守る場所」としても活用していただければと考えています。
7.入れ歯のメリットと限界
入れ歯は多くの方に利用されている手段でメリットもありますが、下記のような問題点もあります。
入れ歯のメリット
- 比較的短期間で噛む機能を補える
- 外して清掃できるため管理しやすい
入れ歯の問題点
- 外れやすい・噛みにくい
- 食べかすが溜まり細菌が繁殖しやすい
- 顎の骨が徐々に痩せてしまう
- 会話や笑顔に不安が出る
入れ歯を使用している方の中には「噛みにくさのストレス」や「誤嚥の不安」を抱えている方も少なくありません。
8.インプラントがシニア世代に与える利点
こうした入れ歯の限界を補う治療が「インプラント」です。
インプラントのメリット
- しっかり噛める:天然歯に近い噛む力が回復
- 誤嚥予防につながる:食べ物を細かく砕けるため飲み込みやすい
- 食事の楽しみを取り戻せる:硬いものや好物を再び味わえる
- 顎の骨を維持:入れ歯では失われがちな骨の健康を守れる
- 見た目の自然さ:会話や笑顔に自信が持てる
シニアの方にとっても、QOL(生活の質)を高める大きな選択肢になります。
9.インプラント治療に関する不安や疑問点
「高齢でもインプラント治療は受けられるの?」と疑問を感じる方もいらっしゃるかと思います。
下記の通り、ご高齢の方でもインプラント治療を行うことは可能です。
- 年齢制限はありません。全身状態や骨の状態が良ければ可能です。
- 糖尿病や高血圧がある方も、コントロールされていれば治療できます。
- 手術は局所麻酔で行い、身体への負担は少ないため安心です。
歯を失ったまま放置するよりも、インプラントで「食べる力」を取り戻すことが、健康寿命を延ばす鍵となります。
10.まとめ
シニア世代の口腔ケアは下記の通り健康な生活を支える重要な要素であると言えます。
- 誤嚥性肺炎は口腔環境と深く関係している
- 食べる力を維持することが栄養や健康寿命につながる
- 入れ歯には限界があり、インプラントは有効な治療法
- インプラントは誤嚥予防・食べる喜び・見た目の自然さを取り戻せる
「食事が楽しめること」は健康に長生きするための基本です。
当院では、シニア世代に配慮したインプラント治療も行っております。
誤嚥予防や健康に食事を楽しみたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
