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おやつの役割、おやつの選び方
東京都足立区青井、六町、五反野の歯医者、トータル歯科東京青井の理事長 高橋真広です。
今回は、「おやつの役割、おやつの選び方」について、詳しくお話をしていきます。
【目次】
1.おやつの役割とは?
2.おやつが歯に与える影響
3.おやつの選び方
4.おやつを食べた後の歯のケア
5.まとめ
1.おやつの役割とは?
まずおやつの役割についてお話します。
実はおやつは単なる間食としての位置づけではなく、日常生活の中で様々な役割を果たしています。
特に成長期の子供たちにとっておやつは、栄養補給の手段、またエネルギー補充、集中力の維持などの役割があります。
また、大人にとっても、忙しい日々の中でおやつを食べることで血糖値の急激な変動を避けたり、空腹感を満たすことで仕事や勉強の効率を上げることに繋がると言われています。
おやつには、体が必要とするエネルギーを供給するだけでなく、気分転換やリラックスの時間にもなるという心理的に良い役割もあるとされています。
ですが、おやつの選び方や摂取方法を誤ると、健康に悪影響を及ぼすことがあります。
特に歯にとっては、糖分や酸が多く含まれているおやつは要注意です。
そのため、歯に優しいおやつを選び、食べるタイミングにも気を使うことが重要になります。
2.おやつが歯に与える影響
おやつが歯に与える影響は、選ぶ食品の種類や摂取の方法によっても大きく異なります。
特に糖分が多く含まれているおやつは、虫歯のリスクを高める原因となります。
甘いお菓子や飲み物は、口内に残りやすく、細菌が糖分を分解して酸を生成し、その酸が歯のエナメル質を溶かすことで虫歯を引き起こします。
下記におやつが歯に与える影響について記載します。
・糖分の影響
糖分が多いおやつを食べると、口内の細菌がその糖分を餌にして酸を生成します。
この酸が歯に長時間触れることで、歯の表面が溶け、虫歯を進行させます。
特に、食後に口をすすがずに放置してしまうと、虫歯菌が繁殖しやすくなります。
・粘着性の強いおやつ
キャラメルやグミ、ドライフルーツなど、粘着性の強いおやつは歯に残りやすく、特に歯の隙間に入り込むことがあります。
このようなおやつは、歯に長時間付着し、取り除くのが難しいため、虫歯や歯垢の原因になります。
・酸性のおやつ
酸性の飲み物やおやつも歯に悪影響を与えることがあります。
例えば、炭酸飲料やフルーツジュース、果物の酸などが該当します。
これらは、歯のエナメル質を溶かす原因となり、長期的には歯の耐久性を低下させます。
酸が歯に触れた直後は、エナメル質が弱くなっているため、食後すぐに歯磨きをすると逆にダメージを与えることがあります。
3.おやつの選び方
歯のことを考えた上でおやつを選ぶ際には、以下のポイントを押さえて選ぶことをお勧めいたします。
・糖分が少ないおやつを選ぶ
糖分が多いおやつは虫歯の原因となります。
おやつ選びで一番重要なのは、糖分が少ないものを選ぶことです。
果物やナッツ、チーズなど、自然のままの食品や無糖の製品を選ぶことをお勧めいたします。
甘いおやつを食べたい場合は、少量にとどめることが大切です。
・食後に摂ると効果的なおやつ
食後のおやつは、歯に優しいものを選ぶと良いです。
例えば、チーズやヨーグルトなどは、食後に摂ることで口内のpHを正常に保ち、虫歯予防に役立ちます。
また、ナッツを食べることで、歯を強化し、歯茎の健康を守ることができます。
・粘着性が低いおやつを選ぶ
グミやキャラメルなど、粘着性の強いおやつは歯に残りやすく、虫歯を引き起こす原因となります。
これらのおやつはできるだけ避け、歯に残りにくい食品を選ぶようにしましょう。
4.おやつを食べた後の歯のケア
おやつを食べた後の歯のケアは非常に重要です。
歯磨きをしっかり行うことで、虫歯や歯垢の蓄積を防ぐことができます。
以下におやつを食べた後の歯のケアについて記載いたします。
・食後30分後に歯磨き
食後すぐに歯磨きすることは、酸性の食べ物を食べた後には避けた方が良いです。
酸性の物質が歯のエナメル質を柔らかくし、磨くことで傷つける恐れがあるため、食後30分ほど経ってから歯磨きをするのが理想です。
・水で口をすすぐ
歯磨きができない場合は、食後に水で口をすすぐだけでも歯に残った食べ物を洗い流すことができます。
これにより、虫歯菌が増殖するのを防ぐことができます。
5.まとめ
おやつは健康をサポートする役割をもっていますが、選び方によっては歯に悪影響を与えることもあります。
歯に優しいおやつを選び、食後のケアをしっかり行うことで、歯の健康を守りながらおやつを楽しむことができます。
おやつは楽しむためのものであり、健康的な食習慣を作るための手助けになるものでもあるので、歯のことを考えできる限り歯に良いおやつを食べるようにしましょう。
